同時離着陸方式実施時の飛行コースについて

成田空港は、年間発着容量を30万回に拡大することについて地域の合意をいただき、30万回に対応した駐機場や誘導路などの空港内の関連施設整備を進めております。

また、30万回の年間発着容量に対応するためには、施設整備と併せて空域の処理能力の向上が必要であることから、第1段階として平成23年3月27日から混雑防止にかかる飛行コース及び飛行高度が変更されました。この変更に伴い、変更前後の1週間で、航空機騒音の測定を実施しました。

また第2段階として、平成23年10月20日から、同時離着陸方式が導入され、これに伴い空港北側への離陸便と空港北側からの着陸便の飛行コースが変更されました。(下図参照)

1. 同時離着陸方式について

同時離陸のイメージ(北風時の例)

同時離陸のイメージ(北風時の例)

成田空港では出発機が連続する場合、A滑走路とB滑走路に安全な間隔が確保できるまでの間、一方の出発機を地上で待機させるという、制限的な運用を行ってきました。平成23年10月20日、上空での飛行コース、また到着・出発時の飛行コース逸脱を常時監視する管制官を配置したことにより安全性が確保されたことから、A・B両滑走路から同時に離着陸することができる同時離着陸方式が導入されました。

これにより、空港施設面の整備と合わせて、1時間当たりの発着能力が大きく向上しました。

標準飛行コース

【北風運用時】成田空港離着陸機の標準飛行コース
【北風運用時】成田空港離着陸機の標準飛行コース

【南風運用時】成田空港離着陸機の標準飛行コース
【南風運用時】成田国際空港離着陸機の標準飛行コース

2.混雑防止策導入前後の騒音測定結果

測定風景・マイクロフォン

成田空港では、平成23年3月27日から、航空機の遅延の一因となっている離着陸前後の上空での混雑を防止するため、混雑などによって航空管制上必要な場合に限り、空港南側への離陸便の飛行コース及び空港南側からの着陸便の飛行高度が変更されております。

また、この混雑防止にかかる飛行コースおよび飛行高度の変更の導入時に航空機騒音の影響を把握するため、航空機騒音測定を実施しました。

測定期間は、混雑防止策が導入される前の3月8日(火)〜16日(水)(11日・12日は東日本大震災により中止)と、導入後の3月29日(火)〜4月4日(月)のそれぞれ1週間ずつ、測定地点は、南側離陸による影響が予測される6地点(山武市・横芝光町・匝瑳市)と南側着陸による影響が予想される4地点(旭市・東庄町・銚子市)の合計10地点を関係市町との協議により選定しました。

測定の結果、各地点で若干の騒音値の増減はあるものの日々の変動幅に収まるものであり、混雑防止策の導入に伴う新たな航空機騒音の影響は、小さいものと考えられます。

  地点番号
(※1)
測定地点名称 平均騒音レベル(dB) WECPNL(※2)
実施前
(A)
実施後
(B)

(B)-(A)
実施前
(C)
実施後
(D)

(D)-(C)
山武市 地点(1) さんぶの森中央会館 60.4 59.6 -0.8 48.0 43.2 -4.8
地点(2) 山武市役所 58.3 57.7 -0.6 45.7 44.4 -1.3
横芝光町 地点(3) 小川台区民館 55.7 54.8 -0.9 52.9 52.3 -0.6
地点(4) 入区民館 58.2 56.6 -1.6 54.9 53.8 -1.1
匝瑳市 地点(5) 八匝水道企業団 54.5 54.6 +0.1 41.0 42.5 +1.5
地点(6) 匝瑳市立須賀小学校 56.1 54.2 -1.9 40.5 40.0 -0.5
旭市 地点(7) 旭市役所第2庁舎 61.8 58.5 -3.3 49.0 47.6 -1.4
地点(8) 旭市役所飯岡支所 60.4 61.0 +0.6 47.4 45.9 -1.5
東庄町 地点(9) 東庄町保健福祉総合センター 57.6 57.9 +0.3 48.2 47.9 -0.3
銚子市 地点(10) 銚子市衛生センター 56.9 58.9 +2.0 43.5 43.7 +0.2
※1 測定地点の位置は下記をご参照下さい。 ※2 加重等価平均感覚騒音レベル(Weighted Equivalent Continuous Perceived Noise Level )のことで、国際民間航空機関(ICAO)が1971年に提唱した航空機騒音の評価指標です。最大騒音レベルのパワー平均値に、時間帯別(早朝、昼、夕方、夜間)の機数による補正を加えて算出されます。

3.飛行コースに関してよくある質問 Q&A

通常の飛行コースを外れて飛行している航空機を見ることがまれにありますが、なぜ飛行コースを外れるのでしょうか?
航空機は、原則として標準飛行コースを飛行することとなっていますが、航空機の増加に伴う安全確保のために飛行コースに幅を持たせた面的な運用時、悪天候時及び航空機の安全間隔の設定時に、標準飛行コース以外の空域も飛行することがあります。なお、NAAは、利根川から九十九里海岸の間の離陸・着陸にかかる飛 行コースの監視を行っており、合理的な理由がなく飛行コースを外れた航空機は、その便名を公表するとともに必要に応じ国土交通省から指導・監督が行われます。
成田空港に離着陸する航空機の飛行コースを確認することは出来ますか?
NAAは、飛行コースの情報公開の拡充を図るため、同時離着陸方式の導入後、情報公開範囲を拡張(成田空港の東40km,西25km,北45km,南40km・高度:出発機10000ft未満、到着機8000ft未満)するとともに、北地域相談センター、空港情報センター及びNAAビル情報コーナーに加え、新たに「茨城地域相談センター」を公開場所として追加し、情報公開を行っていますのでご利用下さい。また、空港や環境問題に関するご意見、ご要望についても各センターにお問い合わせ下さい。
情報公開
地域相談センター

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