同時離着陸方式導入後の騒音実態調査結果
同時離着陸方式導入後の騒音実態調査結果

成田空港では、平成23年10月20日より、混雑時間帯に限りA・B両滑走路から同時に離着陸することができる同時離着陸方式が導入されております。これにより、空港の施設面の整備と併せて、1時間あたりの離着陸を処理する能力が大きく向上しました。この同時離着陸方式の導入に伴い成田空港における飛行コースが変更され、茨城県土浦市、かすみがうら市、美浦村、阿見町が飛行コース下となったことから、当該地域における航空機騒音の実態把握調査を実施しました。
調査方法
調査は、平成24年3月25日(日)〜4月4日(水)の11日間実施し、その内最も騒音の影響が大きいと思われる7日間について選定しました。調査地点は、同時離着陸方式による影響が予想される6地点(土浦市2地点、かすみがうら市2地点、美浦村1地点、阿見町1地点、(下図参照))を、茨城県および関係市町村との協議により選定しました。当該調査地域では、成田空港に関連する航空機騒音のほかに、さまざまな航空機騒音が観測されたことから、評価対象を、(1) 成田空港に関連する航空機騒音を対象にした場合、(2)その他要因によるもののみを対象とした場合※1、(3)すべての航空機騒音を対象とした場合の3通りに分けて算出しました。
※1 羽田空港の着陸機や、ヘリコプター、茨城空港および阿見飛行場からの小型機など。
調査結果
調査期間における測定結果は、騒防法で定める第1種区域※2の基準値(75WECPNL以上※3)を、すべての地点において下回りました。
当社では今回の調査結果を踏まえ、今後の動向に着目しながら騒音の状況を注視していきたいと考えております。
※2 騒防法(公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律)に規定されている騒音のレベルに対する区域の分類の1つです。第1種区域内の住宅の防音工事に対して助成の措置があります。
※3 加重等価平均感覚騒音レベル(Weighted Equivakent Continuous Perceived Noise Level)のことで、国際民間航空機関(ICAO)が1971年に提唱した航空機騒音の評価指標です。最大騒音レベルのパワー平均値に、時間帯別(早朝、昼、夕方、夜間)の機数による補正を加えて算出されます。
調査地点位置図
調査期間中(7日間)における測定結果一覧表
| 地点番号 | 調査地点名 | 集計項目 | 平均騒音 レベル(d8) |
測定回数 (回) ※4 |
WECPNL (参考値) | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 土浦市 | 地点(1) | 都和南小学校 | (1)成田空港関連 | 62.5 | 35 | 42.6 |
| (2)その他要因 | 66.1 | 11.8 | 53.6 | |||
| (3)すべての航空機騒音 | 65.5 | 153 | 54.0 | |||
| 地点(2) | 天川幼稚園 | (1)成田空港関連 | 59.3 | 183 | 48.0 | |
| (2)その他要因 | 60.1 | 212 | 50.7 | |||
| (3)すべての航空機騒音 | 59.8 | 395 | 52.5 | |||
| かすみがうら市 | 地点(3) | 消防団第5分団第1部 消防庫および隣接空地 |
(1)成田空港関連 | 58.2 | 35 | 38.2 |
| (2)その他要因 | 60.5 | 23 | 41.3 | |||
| (3)すべての航空機騒音 | 59.3 | 58 | 43.0 | |||
| 地点(4) | 働く女性の家 (中央出張所) |
(1)成田空港関連 | 61.6 | 22 | 39.6 | |
| (2)その他要因 | 63.7 | 17 | 44.2 | |||
| (3)すべての航空機騒音 | 62.6 | 39 | 45.5 | |||
| 美浦村 | 地点(5) | 大谷小学校 | (1)成田空港関連 | 61.6 | 406 | 55.4 |
| (2)その他要因 | 59.5 | 20 | 41.1 | |||
| (3)すべての航空機騒音 | 61.6 | 426 | 55.6 | |||
| 阿見町 | 地点(6) | 霞クリーンセンター | (1)成田空港関連 | 63.8 | 139 | 50.4 |
| (2)その他要因 | 63.0 | 334 | 53.2 | |||
| (3)すべての航空機騒音 | 63.3 | 473 | 55.1 |
※4 調査期間中(7日間)において航空機騒音として測定された総回数です。