2012年の新春を迎え、ここに謹んでお喜び申し上げます。また、昨年3月に発生した未曾有の国難ともいうべき大震災に今なお苦しんでおられる被災者の皆様に衷心よりお見舞い申し上げさせて頂きます。
私ども成田空港は、日本の空の表玄関として、また、ライフラインの要として、世界と日本をしっかりと結び、日本復興の下支えの役割を担ってまいりました。この大震災では、多くの国の方々から本当に温かいご支援をいただきました。私たち日本人は、このことを決して忘れてはなりません。実際に、私は成田空港で世界各国からの救援隊そして救援物資を直接目の当たりにし、日本が世界と深い絆で結ばれていることを強く実感いたしました。この場をお借りいたしまして、成田空港を代表する者として、ご支援をいただきました世界の皆様方に心より感謝を申し上げたいと存じます。本当にありがとうございました。
さて、成田空港そして日本の空は今、まさに大転換期を迎えています。当空港では、昨年10月に発着容量がそれまでの22万回から23.5万回へと拡大いたしました。本年の3月末には25万回へ、2012年度末までには27万回へ、さらに地域の皆様のご理解のもと、将来的には30万回までキャパシティを順次増強させて参ります。政府は、この容量拡大などを契機として、北米やアジアの国々との間で続々と成田空港を含めたオープンスカイ協定を結ぶ空の自由化に積極的に取り組まれています。私どもは、このオープンスカイによってフルサービスエアラインやローコスト航空会社(LCC)をはじめ多様な航空会社の新規就航や増便の可能性が増えていくものと期待しております。また昨今、ASEAN地域や環太平洋地域などで、自由貿易化の動きが加速しております。日本はまさにこのヒト・モノ・カネ等の経済活動圏の中心に位置しており、アジアにおける、国際拠点空港としての成田空港の役割は、今後ますます重要になっていくものと確信いたしております。
私どもは、成田空港を取り巻くこのような大きな動きをしっかりと捉え、航空会社の方々に当空港を就航先として選んでいただけるよう、誘致活動を積極的に行うとともに、施設整備等を実施し、新たな需要の受け入れには万全を期してまいりたいと考えております。
本年はまず春にビジネスジェット専用施設の供用を目指しております。供用後は、ビジネスジェットの成田空港への乗り入れ効率がより一層よくなり、移動時間の短縮を求めるビジネスのお客様の利便性が飛躍的に向上することとなります。また、LCCについても、需要動向をみすえ、その受け入れに向けた施設整備を着実に進めているところであります。このように、ますます多様化する航空ニーズに対して、成田空港が誇るバランスのとれた豊富な国際ネットワークを強みとし、マルチ・ファンクション・エアポートのコンセプトのもと、今後も引き続き、お客様に最高の空港を提供してまいります。
更に、成田空港は、利便性の向上にも積極的に取り組んでまいりました。お陰様で、一昨年の成田スカイアクセス開業を機に、「都心から遠い」というイメージを大幅に改善できました。また、お車をご利用のお客様に向けましても、昨年11月には駐車場料金の値下げを実施し、送迎などの短時間利用から旅行などの長期間利用まで、お客様に気軽にご利用いただけるようになりました。更にスカイマークによる成田シャトルの就航により、成田空港の国内線もその機能を格段に向上させて、皆様方にご利用いただきやすくなったものと自負しております。私どもは現在9つある国内路線網をさらに充実させ、お客様に『日本全国から首都圏へのアクセスには成田空港』という新しい利用形態を積極的にアピールしてまいりたいと考えております。
空港は通過点ではなく旅を彩る舞台です。昨年リニューアルいたしました第2旅客ターミナルビル4階のショッピング・ダイニングフロアにあります34店舗によって、お客様の旅を一段と楽しいものへと誘い、最大限のおもてなしでお迎えいたします。また、第2旅客ターミナルビル3階出発ロビーには、楽しいイベントが開催できる舞台「SKYRIUM(スカイリウム)」を設置いたしました。今まで以上にショッピングやお食事、イベント参加・鑑賞など、成田空港でのお時間を、更に快適に、楽しくお過ごしいただけることと自負いたしております。本年も様々な企画を立ち上げ、第1旅客ターミナルビル、第2旅客ターミナルビル共に、皆様方の旅を彩る舞台づくりを行ってまいりますので是非ご期待頂きますよう、お願い申し上げます。
成田空港は、2010年6月に立ち上げました「WORLD SKY GATE_NARITA」のブランドネームのもと、空港利用者の方々・地域の皆様・空港スタッフの皆様など、全てのお客様に愛される空港を目指すとともに、日本の表玄関として、安全を第一に、より機能的な空港運営に取り組んで参りたいと存じます。
本年もますます進化・発展していく成田空港ならびに弊社を宜しくお願い申し上げます。
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