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建築系

300メートル以上の価値をつくる。

サテライトまでの連絡通路を新設し、
新たな楽しみを生み出した、建築系技術者たちの挑戦。

シャトルシステムの課題を解決するだけでなく、
お客様に新たな価値を提供したい。

世界有数の巨大ターミナルであるがゆえに、お客様の移動距離も長くなってしまうというのは、成田国際空港の大きな課題の1つだ。その解決策として、第2ターミナルでは本館とサテライトをつなぐシャトルシステムを導入。約300m間をわずか1分で結ぶ移動手段として、1992年の開設当初から多くのお客様を運び続けてきた。

それから約20年を経て、シャトルにも老朽化の兆しが現れた頃、検討にあたった建築系技術者たちは、更新という既定路線ではなく、より険しい道を選んだ。それは「シャトルに代えて、連絡通路を建設する」というものだった。

というのも、シャトルには歩行の負担こそかからないものの、乗降場でシャトルの到着を待つ時間が発生することや、不具合発生時の代替手段が必要といった問題を抱えていた。連絡通路の新設は、こうした課題をクリアするためだけでなく、これまで移動するだけだった空間に新たな価値を加え、お客様にこれまでになかった旅の思い出を提供しようというチャレンジでもあった。

移動時間を「負担」ではなく「楽しみ」に
変えるという“パラダイムシフト”を実現。

連絡通路を通じてお客様に提供したいと考えた新しい価値とは、「眺望」と「快適さ」であった。

駐機場に並んだ航空機が一望できる魅力的な眺望を最大限に活かすため、可能な限り柱をなくしてパノラマビューを実現。昼間は自然光を取り込み、夜間はガラスへの映り込みを防ぐため、間接照明によって夜景を際立たせている。また、移動時間や待ち時間を快適に過ごしていただく“憩いの空間”とするため、プライベート感を高めたリラックスできる椅子、Wifi環境を備えたワークデスク、多人数でもくつろげるカフェスペースなどを整備した。加えて、動く歩道を併設するとともに、スロープで段差をなくすなど、歩行の負担を軽減する仕組みも取り入れた。

これら多様なアイディアを盛り込んだ構造物を、空港の運用を妨げることなく建造するのは、まさに“至難の業”。初期段階ではシャトルが運行しているすぐ側で工事を進めるなど、関係者間で密な連携をとることで、お客様に影響を与えることなく作業を進め、2013年9月に第1フェーズの供用を迎えた。

さらなる変化が求められるNARITA、
その随所で、今日も新たな挑戦が続けられる。

スムーズな移動と快適な時間。異なる価値観を両立させた連絡通路は大きな反響を呼んだ。その後も、空間の価値を高めるための整備は進み、2015年には、第2フェーズとして、出発コンコース中央部に、おもてなし空間「NARITA SKY LOUNGE 和」がオープン。海外からのお客様はもちろん、国内のお客様にも好評を博している。

航空ネットワークの拡大をはじめとした環境変化が続くなか、NARITAが世界に冠たる国際空港であり続けるためには、施設のさらなる増強や高付加価値化が欠かせない。その担い手となる建築系技術者には、今後も厳しい挑戦の日々が続いていくが、そこには重責だけでなく、大きな喜びがある。例えば、日本に到着したお客様がふと足を止め、連絡通路からの眺望を写真に収める姿を見たとき、「それが日本での最初の1枚かもしれない」という思いが、この仕事ならではの感動を生む。「魅力ある空港づくり」のため、厳しい挑戦を成し遂げた者だけが味わえる喜びを、次はあなたに味わって欲しい。

Job Rotation建築系のジョブローテーション

旅客ターミナルビルという建物は、社会環境や国際基準、旅行者のニーズなどの変化に応じて、必要とされる規模や機能が変化していく。建築系社員には、そうした建築施設の計画から設計、建設、維持管理、改修まで、すべての過程に携わるため、空港運営の知識と建築技術者の知識を高いレベルで兼ね備えることが要求される。そのため、約2~3年のスパンで以下の各部署を歴任することになるが、建物の誕生から成長、そして再生までトータルに向き合えるのは、この仕事ならではの大きな魅力と言える。