オープンイノベーションプログラムの募集について
成田国際空港株式会社は、空港におけるイノベーションを推進する空港運営事業者のアライアンス「Airports for Innovation (A4I)」にアジアの空港として初めて加入いたしました。
そして、このA4Iが初めての取り組みとして、スタートアップ企業から新しい技術や革新的なアイデアを募るオープンイノベーションプログラムを下記4つのテーマで開始いたします。関心をお持ちのスタートアップ企業の方は、A4I公式ウェブサイトからご応募ください。
- Seamless travel experience: デジタル技術や最新サービスを活用し、旅マエから旅アトまで旅行全体をスムーズで効率的な顧客中心の体験とする革新的なアイデアを募集します。
- Sustainable Aviation: より持続可能かつ、環境への影響を低減するためのソリューションを募集します。このテーマを通じて、ネットゼロ航空の実現を目指します。
- Smart Luggage Revolution:単なる技術的な進歩にとどまらず、旅行者の利便性、セキュリティ、そしてサステナビリティ向上を実現する手荷物ソリューションを開発するために、旅行体験における手荷物のあり方を再定義し、イノベーションを起こすアイデアを募集します。
- AI-Powered Airport: 運営効率、旅客体験、および総合的な航空マネジメント向上のためのAIの活用方法の創出を目指します。
【募集期間】2024年9月12日(木)~10月17日(木)※募集期間については変更される場合があります。
Airport for Innovation(A4I)について
A4Iは、空港の利用体験を向上を目指し、世界の主要な空港が最新技術やデジタルソリューションを共有し、協力してイノベーションを推進することを目的として、2021年5月にイタリアのAeroporti di Roma※1とスペインのAena※2により設立されました。その後、この目的に共感するアテネ国際空港、コートダジュール空港、ダラス・フォートワース国際空港、バンクーバー国際空港、ミュンヘン国際空港、ドバイ国際空港、オマーン空港、そして成田空港が参加しました。A4Iの取組の目標は、以下の3点です。世界をリードする10の主要空港運営事業者により航空イノベーション推進に協力・連携して取り組んでいきます。
- より良い新たな旅客体験を創出するための革新的なソリューションをデザインすること。
- ネットワーク内のどの空港でも旅客がより便利に利用できる技術や共同での解決策の採用を促進すること。
- 航空業界全体でスタンダードとなり、長期にわたって採用される実用的なモデルを提案し、テストすること。
※1 Aeroporti di Roma: ローマ大都市圏のフィウミチーノ空港及びチャンピ―ノ空港を運営するイタリアの空港運営企業。
※2 Aena: スペイン・マドリードに本拠を置き、国内外に80空港を運営する空港運営企業。
A4I オープンイノベーションプログラムについて
A4Iは、誰も見たことも聞いたこともない革新的なアイデアを募るため、スタートアップ企業を対象に、オープンイノベーションプログラムを通じて高い技術力・革新的価値を有する提案の募集を開始します。2014年1月1日から2022年12月31日の間に設立されたスタートアップ企業であれば、世界中のどこからでも応募が可能です。このプログラムでは、A4Iのネットワークの価値向上に貢献する前述の4つのテーマに関する技術やソリューションを持つ企業を募集しています。
採択されたスタートアップ企業は、A4Iメンバーの内の少なくとも2つの空港運営事業者と共に提案したソリューションの有効性を検証することが求められます。そして、ソリューションについて実際の空港運用の場で実証実験を行い、国際的な重要性を拡大するチャンスが得られます。