地域と共生する空港づくり大綱

運輸省(当時)とNAAは、「地域と共生する空港づくり大綱(共生大綱)」を1998年7月15日に地域の方々に提案しました。共生大綱は、その2年前の96年12月11日に運輸省がまとめた「今後の成田空港との共生、空港整備、地域整備に関する基本的考え方」の中において、次のステップとして、飛行コースを含む成田空港の全体像と手順をとりまとめるとしていたものであり、円卓会議で残されていた課題であった「地球的課題の実験村」構想具体化検討委員会が終結したことを踏まえて地域の理解を得るために提案したものです。

共生大綱は、成田空港の整備についての全体像とその手順を明らかにしています。その内容は、成田空港を「共生策、空港づくり、地域づくりをいわゆる三位一体のものとして相互に密接に関連させて進める」という基本理念のもと、エコ・エアポート基本構想に則した環境に配慮した空港づくりや農業振興への協力などの共生策の充実、平行滑走路などの2000年度完成を目標とした整備(注1)、地域振興への協力などを骨子としています。

運輸省とNAAは、この共生大綱を提案した後に、50を超える市町村や市町村議会、住民団体などへの説明をはじめ、延べ100回を超える意見交換会を行いました。そして、それらを通じて提出された意見、要望を反映させて、この共生大綱の一部を修正し、地域の理解を得た指針としての新たな共生大綱を98年12月16日にとりまとめました。

(注1)平行滑走路の整備については、1999年5月に2000年度内の完成目標を断念し、新たな方針が運輸大臣から指示されました。その後、この方針に基づいた手続きおよび工事を実施し、01年10月末に工事が完成し、02年4月18日に暫定平行滑走路が供用開始されました。