先輩社員の声 事務系

事務保安警備部
航空保安対策グループ

香川 昌平

2005年度入社

香川 昌平の写真

PROFILE

葛藤しながらも軸足は理想に。NAAでの仕事は、「世界トップレベル」を追い続ける旅と捉えている。家庭では最近、一瞬だけ仕事を忘れる技を習得。

現在の仕事について教えてください。

航空機のテロやハイジャック等を防止するため、国土交通省や航空会社等と連携しながら、さまざまな航空保安対策の導入に携わっています。詳細は機密情報なので言えませんが(笑)、東京オリンピック・パラリンピックを控えた2020年現在は、国際動向や国の方針に基づく先進的な保安機器の導入、保安検査場の拡張、航空保安検査スキームの変更、顔認証搭乗を可能にするコンセプト「OneID」の導入調整などを鋭意進めています。その合間に世界の民間航空のルール策定を行うICAO(国際民間航空機関)の国際会議に参加したり、世界の空港団体であるACI(世界空港評議会)の委員として他空港の担当者と議論を交わしたりと、国を超えて飛び回る日々を送っています。

入社前と入社後で感じた「ギャップ」を教えてください。

私は千葉県で育ったこともあり、成田国際空港は入社前から身近な存在と感じてきました。就職活動当時は訪日外国人が増え始めてきたころで、そうした方に驚くようなサービスや空間を提供したいという想いがありました。そのためには、日本最大の玄関口である成田空港の“マネジメント会社”ことNAAに入社するのが一番だと自然に思ってエントリーしたのです。もっとも、入社後の10年で、成田空港を利用する外国人のお客様の数が数倍になるとは思っていませんでした。多種多様な対応無しでは厳しい国際空港間競争を生き抜けない時代となりましたが、仕事は非常にエキサイティングで、間接的であっても当時抱いた想いを実現できていると実感できています。

仕事でのエピソードを教えてください。

3年間カナダ・モントリオールにある国連機関に出向し、保安と入出国円滑化に関する業務を担当し、国際会議の運営やシカゴ条約付属書の改訂等、大変貴重な経験をさせてもらいました。全く考え方が異なる数十か国から来た同僚たちと英語やフランス語を交えてやり取りする日々にいつも刺激を得ていました。帰国後も、関係先の方々が温かく迎えてくれたことに感動すると同時に、「試されている」と身が引き締まる想いでもありました。
現在所属している保安警備部も同様で、入社以来通算3度目の配属ですが、以前の配属でお付き合いがあった社外関係者が私の顔を覚えていてくれたので、当時の経験や人間関係を業務に活かせています。しかし逆に考えれば、これらの方々は長いキャリアを有するプロの集まりということなので、対等に渡り合うために専門知識やオペレーションへの理解をさらに深めなければと感じています。

休日の過ごし方

土日のうち1日は家族(愛猫含む)とのんびり過ごし、もう1日は息子と近くの海までツーリングしたり、アウトレットでの買い物で日ごろのストレスを発散したり、自分自身もジムで汗を流したりとアクティブに過ごしています。もともと旅行は夫婦共通の趣味なので、子供ができる前は週末のたびかなり頻繁に出かけ、海外駐在中も子供を連れて、車で国境を越えてふらっと米国に遊びに行ったりしていました。が、最近は仕事で海外に出かけることも多く、自宅でのんびり傾向になりつつあるので、少し反省中。成田空港の豊富な国内外ネットワークを積極的に活用して出かけ、奥様のご機嫌を取ろうかと考えています(笑)。

業務に関わる主な人

  • 経営計画部
  • 旅客ターミナル部
  • 整備部
  • 施設保全部
  • ICAO、IATA、ACI等の国際機関
  • 各国の航空保安当局
  • 国土交通省航空局
  • 成田空港の航空会社
  • 国内外の国際空港保安担当者
  • 警備会社・保安検査会社

1日のスケジュール

8:45
息子を保育園に送り届ける
9:00
出社。空港運用状況に関するグループ内のブリーフィング、メールチェック
9:30
全社プロジェクトの進捗確認会議に出席し報告
11:00
国内他空港の保安担当者と保安対策の進め方について電話で議論
12:00
昼食
13:00
第2ターミナル保安検査場の現場確認
14:00
航空会社・保安検査会社と保安検査運用に関する打ち合わせ
16:00
都内にて航空局航空保安担当部局と打ち合わせ
17:40
東京事務所にて来週に迫った国際会議でのパネルディスカッション資料作成準備

学生さんへのメッセージ

多様な働き方が尊重される時代にようやく日本も足を踏み入れた昨今。若い世代の皆さんは、会社の看板をはずして国内外の同世代と勝負できる専門性に加え、多様な考えを受け入れる柔軟な発想を持つことが非常に大事になっているのではないかと思います。幸い、皆さんにはこれから自らに磨きをかけて強くする時間があります。そのためにも、自分が掘り下げたい専門性って一体何だろう? と、一度自分に問いかけてみてください。