Find the 2030s
旅客数倍増へ、新たなNARITAへの挑戦
世界的な航空需要の増大や、アジア近隣諸国からの旅行者増大、さらに、アジア主要空港との熾烈な競争に対抗するため、成田国際空港では今、大規模な機能強化への挑戦が始まっている。そのスケールは、新たに1,099haの用地を取得して行われるC滑走路の整備、B滑走路の延伸など、新たな空港を建設するに等しいダイナミックなもの。2030年代へ向けて、成田国際空港は、世界トップレベルの空港としてさらなる飛躍を遂げる。
成田国際空港の機能強化が必要な理由
近年、アジアにおける空港間競争にさらされる中、成長する航空需要を取り込み、日本の経済や社会を成長させるとともに、周辺地域の活性化を図る必要がある。
出典:首都圏空港機能強化技術検討小委員会中間とりまとめ資料より
出典:日本航空機開発協会
出典:観光庁「明日の日本を支える観光ビジョン」概要
成田国際空港・機能強化の全容
空港の機能強化は、経済発展が著しいアジア諸国の成長を取り込むことで、日本経済の成長を図る重要な国家プロジェクト。また、その推進にあたっては、空港周辺地域の生活環境保全や、地域振興策を進め地域との共生・共栄を果たすことが重要なミッションになっている。
滑走路整備事業
現在、成田国際空港の滑走路は、A滑走路(4,000m)とB滑走路(2,500m)の2本で運用している。本プロジェクトでは、B滑走路の南側に新たに3,500mの滑走路(C滑走路)を増設し、B滑走路を北側に1,000m延伸する計画だ。これに伴って、1,000ha程度の敷地拡大に向けて調整を進め、年間発着枠50万回の実現をめざす。
夜間飛行制限の変更
深夜早朝における航空需要に対応するため、地域のご理解のもと、A滑走路の夜間飛行制限変更を2019年冬ダイヤ(2019年10月末)から実施している。C滑走路の供用開始後には、滑走路別に異なる運用時間を採用する「スライド運用」を導入。飛行経路下における静穏時間を7時間確保した上で、空港全体の運用時間を5時00分〜0時30分に変更する予定。
環境対策・地域共生策の充実
空港の機能強化プロジェクトにより航空機騒音を受けるエリアが拡大することから、国は法律に基づいて新たに騒音対策エリアを定めている。成田国際空港としても防音工事をはじめとした環境対策を充実させるなど、周辺地域の生活環境保全に向けた対策を強化。さらに、この機能強化によって地域と空港が一体となって発展していけるよう「産業振興」や「インフラ整備」に取り組んでいく。
成田国際空港のめざす2030s
機能強化を果たし、発着回数50万回を達成した2030年代の成田国際空港は、航空旅客数7500万人、国際航空貨物量300万トンに達する。空港内従業員数は7万人に増加する予定。同時に、周辺地域の「産業振興」などが図られ、地域と空港が一体となった発展を遂げることが期待されている。
いつの時代も、新しい未来を切り拓くのは、希望に燃える若いチカラ。成田国際空港の機能強化プロジェクトも、
主役は空港の次代を担う若い人材。日本の空の玄関を世界に輝かせる熱い仕事が、あなたの挑戦を待っている。
空港計画部空港計画グループ
理工学部
土木工学科卒
石田 拓也 2015年入社
成田国際空港の新たな歴史を作るそれが私のミッションです
空港機能強化を実現するマスタープランの作成を行っています。住民の皆様や自治体、官公庁など、多くの関係者と協議しながら計画を作成する過程は、困難な状況もあり、時間を要することも少なくありません。しかし、納得していただけるプランをまとめ上げた時の達成感は格別なものがあります。成田空港の新たな歴史を作る仕事に、ぜひみなさんも一緒に挑戦しませんか。
地域共生部共生企画グループ
教育人間科学部
国際共生社会課程卒
森下 聡 2009年入社
めざすのは、地域に愛される空港づくり
機能強化プロジェクトを推進するにあたり、各地の住民説明会や市町議会などでNAAの取り組みを丁寧に説明しています。様々なご意見をいただきながら、空港を活用して地域が発展していくための環境対策や地域振興策を地域と共に考えるこの仕事は、とても魅力的です。私たちと力を合わせて、これからも「地域に信頼される空港づくり」を築き上げていきませんか。