情報通信系

3,800万人の快適な旅を支える情報を司る。

空港の信頼度を左右する情報システムの、
優れた機能と安定稼働を担う、情報通信系技術者たちの創意。

空港を訪れるお客様一人ひとりが求める情報を、
正確かつ明瞭、そしてタイムリーにお届けする。

1日約10万人、年間約3,800万人ものお客様が訪れる成田国際空港。そのすべてが、迷ったり遅れたりすることなく所定の便に搭乗できるよう、刻一刻と変化するフライト情報を正確、明瞭、そしてタイムリーにお伝えするのが、フライトインフォメーションシステム(FIS)の基本的な使命だ。

FISは、各航空会社から提供されるスケジュール情報や、航空機の駐機スポットからの情報を集約・編集し、ロビーの大型表示板をはじめとした情報端末に表示。出発されるお客様や、到着のお客様、出迎えのお客様・・・それぞれが必要とする情報をリアルタイムに提供している。

初めて日本を訪れた方も、初めて海外に旅立たれる方も、不安なく快適な空の旅を楽しめるのは、FISがガイドのように寄り添っているからに他ならない。NARITAへの信頼感を高めるうえで、多大な貢献を果たしているFIS。その高度な機能と安定した稼働は、最先端のICTを駆使する情報通信系技術者たちの創意によって支えられている。

止まることが許されない
“ミッションクリティカル”なシステムを支える。

膨大な情報をリアルタイムに発信し続けるFISは、情報の更新停止や遅延などが決して許されないミッションクリティカルなシステムである。そのため、万一、障害などが発生しても運用には影響を及ぼさないよう、主要な装置はすべて二重構成となっている。なかでも心臓部となるデータベース装置は4台構成とされ、3台まで同時に異常が発止したとしても運用継続が可能だ。これらハード面での堅牢さに加え、24時間体制の監視と定期的なサーバーメンテナンスによって、安定稼働を徹底している。

FISのメンテナンスは、空港の運用に影響を与えないよう、運航終了後の限られた時間に実施しなければならない。近年では、LCC参入によるフライト数の増加などにより、作業のさらなる効率化が求められている。より迅速で、より確実なメンテナンスをいかに実現していくか、情報通信系技術者は今日も知恵を絞っている。

ICTの最前線を見据えながら、
空港内システムの未来形を創造していく。

ICTの領域では、技術進化のスピードが早いため、最新の技術トレンドを意識しながら、中長期的な視点で計画的に更新を行うことが重要になる。

FISについても、東京オリンピック・パラリンピック後に予定される更新に向けた検討が間もなくスタートする。フライト数の増加や空港内施設の多様化などを背景に、FISには、より大量かつ多様な情報を、より分かりやすく提供することが求められている。こうした課題にいかに応えていくかが、情報通信系技術者の腕の見せ所だ。

一方で、NAAは近年、快適で便利な空港づくりに向けて、国内最大規模のデジタルサイネージなど、ICTを駆使した先進的な情報発信システムの開発に注力している。また、セキュリティ対策として整備が進むIPネットワークカメラや、航空機の安全な運航を支援する航空保安無線施設など、ICTの活躍の場は広い。NARITAのよりよい未来を創造するうえで、情報通信系技術者の果たすべき役割は、これからさらに拡大していくはずだ。

Job Rotation情報通信系のジョブローテーション

ICTは空港内のあらゆる施設と関連しており、情報通信系社員の働きどころも多岐に及ぶ。このためNAAでは、情報通信設備の計画から設計、導入、整備、維持管理にかかわる全行程を経験できるよう、約2~3年ごとに各部署をローテーションする体制としている。情報通信系社員は、以下の4部署を中心に、さまざまな業務、さまざまな設備を担当しながら、幅広い経験を積み重ねていく。